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ブランディングコンサルの選び方について考察|〜業者選びや費用相場のポイント〜
「自社のブランディングをコンサルティング会社に任せたいけど、どの業者を選んだらいいかわからない。また実際に頼む時のために、費用相場についても知りたい。」
このように自社ブランディングを進める際に、いろいろと不安になるポイントはあるものです。
しかもブランディングの定義自体が業者により解釈が違っていたりもするため、狙った効果が得られなかったという話もよく聞きます。「せっかく業者にお金を支払ってブランディングをしたのにあまり変化が感じられない。」ということはできるだけ回避したいですよね。
当記事では、とくに中小企業様が自社ブランディング会社を選ぶ際のポイントについて解説しております。また見積もりの際に不当に高額なコンサルティング料金を請求されないようにするためにブランディングの費用・料金相場についても説明いたしました。
最後までお読みいただき、自社をブランディングする際の1つの指針として活用していただければと思います。
まずは自社をブランディングする目的について理解しよう
最初に「企業ブランディング」と「商品ブランディング」の違いについて理解しましょう。自社をブランディングすると言っても企業ブランディングや商品ブランディングによって手順が違ってきます。この他にもブランディングの種類としては「採用ブランディング」「事業ブランディング」などさまざまあり、自社に最も合うものを選ぶ必要があります。
「自社では何を優先的にブランディングすべきなのか?」を理解し、前もってはっきりと決定することによって、自社に最適なコンサルティング会社の判断もしやすくなります。
企業ブランディングについて
企業ブランディングとは、簡単に説明すると企業に対して行うブランディング全般を指します。企業理念やミッション(パーパス)・ビジョン・バリュー、ロゴやブランドメッセージなどを計画する流れです。
商品ブランディングについて
コチラは商品やサービスに対して行うブランディングです。自社製品の機能的価値に情緒的価値も加えてブランディングを進めます。BtoC企業(メーカー)では、消費者に自社商品を購入するきっかけを作れますし、他社商品との差別化にも役立つので価格競争に巻き込まれないようにするための戦略として効果があります。
自社に最適なブランディングコンサル会社の選び方
それでは本題に入って、自社をブランディングするためのコンサル会社の選び方について解説します。コンサルティング会社選びには以下の3パターンがあります。
1.企業規模から選ぶ
2.プロセス重視で選ぶ
3.タイプで選ぶ
1つ1つ説明していきます。
1.企業規模から選ぶ
ここでは自社の企業規模に合わせたブランディングコンサル会社の選び方について説明します。
大手企業に最適なブランディングコンサル会社
まず自社がそれなりの大手企業であるという場合は、多くのグループ会社を抱えていたり、海外にも事業を展開していたりするため、自社をブランディングする影響はかなり大きいです。そのため、広告施策やリサーチ・制作をスムーズに実行するためにも、十分な企業規模を備えており、大手で実績のある企業やグローバル企業をコンサルティング会社に選ぶと上手くいきやすいです。仮に小規模のブランディングコンサル会社を選んでしまうと、企業の許容値を超えてしまい一貫したブランディング対応できないケースがあるため注意しましょう。
中小企業に最適なブランディングコンサル会社
自社が中小企業である場合には、自社をブランディングした経験がなかったり、予算の上限も決まっていたりするケースが多いです。このことから、中小企業でブランディングコンサル会社を選ぶためには以下のポイントに気をつけなくてはなりません。
・見積もりの際に明確にブランディングするプランを説明してくれる
・中小企業のブランディングで実績がある
・限られた予算やリソースの中で一貫したブランディングが行える
以上に注意するといいでしょう。特に、予算内で収めてくれて、かつ中小企業でのブランディング実績がある会社を選ぶと上手くいくでしょう。
2.プロセス重視で選ぶ
自社をブランディングするためのプロセスについて、まず理解する必要があります。ブランディングは、「ブランドの構築」「ブランドの反映」「ブランドの浸透」の3つのプロセスから構築されています。
ブランドの構築
ブランディングはブランドの構築を最初にしなければなりません。アンケート、社内調査、インタビューなどを行い、さまざまな視点で自社を見つめ、企業ブランドについて考えます。ブランドイメージがない状態から、ユーザーにリサーチなどを行い、徐々にブランドイメージを言語化していきます。ここでは、企業のミッション・ビジョン・バリューなどを決定することとなるでしょう。
ブランドの反映
次は構築したブランドをターゲットとの接点で反映させます。ブランドとターゲットの接点を具体的にいうと、企業のホームページや資料、CMなど様々なものがあります。ブランドとターゲットが接点を持つ場所をターゲットポイントと言い、ターゲットポイントにブランドを反映させることによりブランドイメージの浸透につながっていくでしょう。
ブランドの浸透
最後のプロセスはブランドの浸透です。社内・社外を問わずブランドを発信することにより、ブランドイメージが定着・浸透していきます。
そしてこれらのプロセスを依頼するブランディングコンサル会社については、プロセスごとに分けて依頼するのではなく、同じブランディングコンサル会社にまとめて依頼するのが最も効果的です。
理由としては、プロセスごとに異なるコンサル会社に依頼すると、一貫したブランディングプランを立てられないため、結果として自社のブランディング化に失敗してしまいます。基本的にブランディングは一貫してユーザーにブランドイメージを伝えていかないと浸透しづらいものです。
そのためにも最初から最後まで、すべてのプロセスに対応できるブランドコンサル会社を選ぶことが企業のブランディングを成功させるための近道と言えます。
3.タイプで選ぶ
ブランディングコンサル会社には様々なタイプがあります。ここでは具体的なブランディングコンサル会社のタイプを見ていきましょう。タイプとしては以下の4つがあります。
・マーケティングコンサル会社
・ブランドコンサル会社
・経営・事業戦略コンサルティング会社
・クリエイティブコンサル会社
それぞれのコンサルティング会社の特徴について説明します。
マーケティングコンサル会社
マーケティングコンサル会社は、現状の企業の課題の整理やあぶり出し、戦略の立案、KPI設定といったものを行ってくれます。このことから、何から手をつけていいか分からないが、まずは自社の優先課題の抽出や戦略策定をしたい企業、さらに売上低迷をしている自社商品の原因を把握するための市場調査を行いたい企業に向いています。
ブランドコンサル会社
ブランドコンサル会社では、企業のブランドの浸透・ブランドに関する問題点の解決、ブランドイメージの向上などを行います。クライアントとともにブランド価値を創出し、発信、マーケティング、ブランドの浸透など様々な業務内容を一貫して行う会社が多いです。
経営・事業戦略コンサルティング会社
経営・事業戦略コンサルティング会社は、事業計画や新規事業立案などの相談を受けて戦略の提案を行っています。経営方針に関する事柄や会計や人事といった分野も担当することもあり広範囲な専門知識を有しています。
このコンサルティング会社では、ユーザーにインタビューやアンケートを行い、意見をもとにして最適な戦略を立てています。さまざまな仮説をたて、検証、提案を繰り返し、企業の方向性を決める非常に重要な役割を果たしてくれるでしょう。
クリエイティブコンサル会社
クリエイティブコンサル会社では、Webサイトやバナー、LPといった具体的な制作物を作成してブランディングを手助けしてくれます。ブランド構築のプロセス策定もクライアントと話し合いを重ねて専門的なスキルを用いてコンサルします。
ブランディングを戦略面とクリエイティブ面の両方から支援してくれますが、料金設定は比較的高くなるでしょう。
ブランディングの費用・料金相場について徹底解説
実は業者にブランディングを依頼した際に、見積もり料金は業者によって異なります。同じ内容で見積もり依頼をしてもA者では100万円、B社では500万円以上など異なる回答をされるケースも多いです。そのため正しく相場観をつかんで、どの業者を選んだら良いのかを適切に判断する必要があります。
中小企業向けの企業ブランディング料金内訳
今回は中小企業向けのブランディング依頼見積もりを見ていきましょう。(業者により対応するサービスや料金設定が違いますので参考にとどめておいてください。)
ディレクション・プロジェクト進行
プロジェクト進行のための調整作業、ミーティング開催などのディレクション(期間は半年を想定)
500,000円
ヒアリング・市場調査
社内及び社外への聞き取り調査、ユーザーへのアンケート、顧客インタビューなどの市場調査
400,000円
コピー開発(言語化)
ミッション・ステートメントに関連するコピー費用、コピーの編集など
500,000円
デザイン開発(可視化)
VIやロゴ開発、制作費用
500,000円
マニュアルの作成
制作したコピーやロゴの取り扱い規定などをまとめた書類の作成
200,000円
メディア・ツールへのリフレクション
VIやロゴをもとに名刺や看板などの企業ツールへのリフレクションにかかる費用、ホームページ製作費など
2,500,000円
社内及び社外へブランドイメージを浸透
構築したブランドを社内・社外へ浸透させるための費用、社内でのイベント開催、研修費用など
400,000円
合計
5,000,000円
中小企業でブランディングを進めようと思った場合は、表のような内訳になります。しかしこれはあくまでも一例であり、最も大事なことは自社に合った業者を選ぶことが大切です。決して料金だけで決めないように注意しないといけません。
ブランディング費用が高くなってしまう理由について
自社をブランド化しようとした際に、出費が想定よりもかさんでしまうケースが多く見られます。理由はさまざまありますが、主に考えられる理由は以下の3点です。
・目標が明確でない
・サービス対象範囲が明確でない
・すべてを業者に一任してしまう。
それぞれの理由について解説します。
目標が明確でない
ありがちなパターンですが、自社をブランディングする際に項目が多岐に渡ってしまい目標が複数化してしまうことがあります。結果複数の目標にそれぞれ予算を投じる必要性が生じてしまい、ブランディング費用が高騰してしまう原因となってしまいます。
サービス対象範囲が明確でない
ブランディングを行う際に、自社のどのようなサービスを対象範囲として扱うかなど、曖昧な範囲設定で見積もり依頼をすると、想定外の追加費用が掛かってしまうこともあります。対象範囲を明確に整理しておき、見積もり依頼時に業者に意図していることを正確に伝える必要があります。
すべてを業者に一任してしまう
自社に担当者がいない場合や予算に余裕がある場合には、ついついブランディングのためのプロジェクトを業者に任せてしまいます。このケースでは業者の作業工数が多くなるので、必然的にブランディング費用が高騰するでしょう。対処法としては自社に専門部署を置くなどしてブランディングの際の意思決定をまとめておく必要があります。
まとめ
当記事では、ブランディングコンサル会社の選び方や費用相場について解説いたしました。一口にブランディングコンサル会社と言ってもさまざまな業者がいるのは頭に入れておかなければなりません。
またブランディングにおいて、大切なことは「ブランディングをする目標を明確化しておく」ことに尽きると思います。さらにブランド化を成功に導くには自社に合った業者を選ぶことが必要不可欠であります。
さらに無駄なコストを避けるためにも業者にブランディングを任せきりにしないようにしましょう。自社のブランドは自社で作るという意識を持って、手助けしてくれる業者を選ぶことが何より大切です。
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