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ストーリーボードとは?具体的な書き方やコツについて徹底解説!

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目次

ストーリーボードの作成は、UXデザインを設計するうえで必須です。
ストーリーボードの作成には、ユーザー側だけでなく関係者側にとっても「共通認識を持つことができる」というメリットがあります。

「ストーリーボードの書き方がわからない...」
「ストーリーボードって何を書けばいいの?」

そんなあなたに、この記事ではストーリーボードの必要性や具体的な書き方、コツについて解説します。
ぜひ、この記事を読んで「正しいペルソナ設定」と「説得力のあるシナリオ」を意識したストーリーボードを作成してみてください。

ストーリーボードとは

ストーリーボードとは、商品やサービスを利用するユーザーの体験を一つのストーリーで視覚的に表現する手法のことです。ストーリーボードは様々な場面で活用できますが、特に最初のアイデア段階で「ユーザーが感じる価値」を具体的に視覚化するのに役立ちます。
一般的には、4コマ漫画やアニメや映画制作で使用される絵コンテのようなフォーマットで作成され「ユーザーのニーズは何で、どのように解決されるのか」の一連の流れを視覚化します。

なぜストーリーボードを書くのか



ストーリーボードの作成はUXデザインに必須と言われています。
限られた時間やコストのなかで、なぜストーリーボードを書く必要があるのでしょうか。
ストーリーボードを書くメリットは大きく3つあります。

その1:抽象的なアイデアやコンセプトを具体化させるため

たとえ「提供したい価値」が明確な場合でも、初期に考えているアイデアではストーリーに一貫性がない!と後から気付くことはよく起こります。
初期の断片的なアイデアを繋ぎ合わせて、一つの具体的なストーリーを作ることでユーザーが「サービスを受けた先」まで具体的にイメージすることができます。

その2:顧客にサービスの価値をわかりやすく説明するため

顧客がサービスを体験する過程を視覚化することで、ユーザーがサービスの利点や機能を理解しやすくなり、サービスの魅力をより具体的に伝えることができます。
また、ストーリーボードの存在は記憶の定着率にも繋がります。すぐに内容を理解してもらうには、ビジュアル化が最も効果的です。

その3:関係者との認識を一致させるため

ストーリーボードは、チーム内やステークホルダー間でのアイデアの共有や議論を促進するためにも活用することができます。ビジョンやコンセプトを明確にすることで、プロジェクト全体の理解を深めることができます。

ストーリーボードの書き方

では、実際にストーリーボードを作る手順について解説します。

ステップ1: 現状と解決したい課題の書き出し

最初に、現在の状況や課題、解決したい問題を明確にします。
現状を明確にしないまま計画を進めてしまうと、関係者との認識に不一致が起こり、サービスの質が低下してしまうなど、様々な不利益が生じてしまいます。

現状の把握を把握する

現在の状況: 例えば、オンラインショッピングサイトの操作性が悪く、ユーザーエクスペリエンスが不十分であることが判明しました。
問題点の特定: ユーザーが商品を見つけにくい、購入手続きが複雑で時間がかかる、ユーザーが商品を比較するのが難しいなどの問題点があることが考えられます。

目標の策定

目標1: 商品検索機能の改善(1ヶ月以内に実装)
目標2: 購入手続きの簡略化(2ヶ月以内に実装)
目標3: 商品比較機能の追加(3ヶ月以内に実装)

このように、まずは現状を具体的に把握し、それに基づいてプロジェクトの目標を設定します。これにより、チーム全体が一貫した方向性を持ち、効果的な改善策を実行することができます。

ステップ2: ユーザー体験の流れを書き出す

次に、ユーザーが体験する内容を整理します。解決したい課題やゴールに向かう過程で、ユーザーがどのような行動や体験をするかを具体的に想像します。
この段階では、ストーリーの核心部分に焦点を当て、ストーリーが単純で理解しやすいようにします。

ユーザー体験の流れの例



コマ1

キャラクターAが使いづらいショッピングサイトにアクセスし、商品を探そうとするが、ナビゲーションが複雑で見つけられない。

コマ2

キャラクターAがイライラしながら検索を続けるが、関連商品が表示されず、商品を見つけるのが難しい。商品詳細ページに辿り着くが、情報が不足しており、購買意欲を失う。

コマ3

改善された使いやすいショッピングサイトにアクセスする。

コマ4

スムーズに商品を見つけ、簡単な手続きで購入が完了する。キャラクターAの顔には満足した笑顔が広がる。

ステップ3: ビジュアルとキャプションを書く

最後に、ストーリーボードの各部分に対応するビジュアルとキャプションを描きます。ビジュアルはユーザーが体験するシーンや状況を表現し、キャプションはそれらを補足して説明します。
ビジュアルとキャプションはストーリーの要点を伝えるために大切な要素です。シンプルで明確な表現を心がけましょう。

ストーリーボード作成のコツ

ストーリーボードを作成する際に大切なことは「正しいペルソナ設定」「説得力のあるシナリオ」です。

正しいペルソナ設定

「想定するユーザー像を具体的に定義し、そのユーザーが抱える課題やニーズを理解すること」です。ペルソナは、ユーザーの属性や行動パターン、好みなどを考慮して作成されるキャラクターであり、ユーザーの視点に立ってストーリーを作る上で欠かせません。

説得力のあるシナリオの構築

シナリオは、ユーザーが体験するストーリーを時系列に沿って描写するものであり、ユーザーが直面する課題や問題を解決する過程を具体的に示す必要があります。ユーザーの感情や反応を考慮し、リアルで鮮明な体験を提供することが求められます。解像度の高いシナリオが、ユーザーの共感を得ること、提案されたソリューションに興味を持つきっかけとなります。

正しいペルソナ設定と説得力のあるシナリオを組み合わせることが、ユーザーの視点に立った体験を提供し、より価値のあるサービスを生み出すことに繋がります。シナリオを構築する際は、以下の3点を必ず明確にするようにしましょう。

  • 顧客は誰か、顧客の動機
  • 顧客の主なゴールやニーズ
  • 顧客が抱えている課題


よくある質問3選

Q1: ストーリーボードにはどのような形式がありますか?

A: ストーリーボードは一般的に以下のような形式で表現されます。

  • 紙に描かれた手描きのイラストやスケッチ
  • デジタルツールを用いて描かれたイラストやスケッチ
  • 写真やイメージを組み合わせたコラージュ形式


Q2: ストーリーボードの作成にはどのようなツールが使われますか?

A: ストーリーボードの作成には様々なツールが使われます。
手描きの場合

紙とペン、鉛筆、マーカーなどのアナログツールが使われます。

デジタルツールを用いる場合

ペイントソフトウェア(例: Adobe Photoshop、Clip Studio Paint)専用のストーリーボード作成ソフトウェア(例: Storyboard That、FrameForge)など

コラージュ形式の場合

写真やイメージを切り貼りして作成されることがあります。一般的なグラフィックデザインツールや画像編集ソフトウェアが使用されます。

Q3:絵を描くことが苦手です

A:絵を描くことが苦手でも、ストーリーボードを作成する方法はいくつかあります。また、イラストのクオリティよりもストーリーボードの質やユーザー体験の解像度の方が重要です。
写真やイメージを利用する

絵を描く代わりに、写真やイメージを使用してストーリーボードを作成することもできます。
インターネット上の無料の写真素材やイメージを利用したり、自分で撮影した写真を使ってシーンを表現することで、絵を描かなくてもストーリーボードを作成することができます。

フリー素材のアイコンなどを活用する

フリー素材のイラストやアイコンなど、デジタルツールを使用すると、イラストを描いたようなストーリーボードを作成できます。
テンプレートやライブラリから選択したイラストやアイコンを組み合わせて、コマのシーンを表現しましょう。

コラージュ

写真やイメージを切り貼りして、ストーリーボードを作成する方法もあります。雑誌やカタログから写真を切り抜いたり、インターネット上の画像を印刷して使ったりすることができます。

まとめ

この記事では、ストーリーボードの必要性や書き方、コツについて詳しく解説しました。
ストーリーボードを作成することで、以下の効果を得ることができます。

  • 抽象的なアイデアやコンセプトを具体化させる
  • 顧客にサービスの価値をわかりやすく説明する
  • 関係者との認識を一致させる


実際にストーリーボードを書く際は、一貫性のあるシナリオを作成するために、まずは現状と解決したい課題、ゴールを書き出したうえでユーザー体験の流れを書き出し、ビジュアル化させましょう。
また、ストーリーボードを作成する際に大切なことは「正しいペルソナ設定」「説得力のあるシナリオ」です。

  • 顧客は誰か、顧客の動機
  • 顧客の主なゴールやニーズ
  • 顧客が抱えている課題


ストーリーボードを作成する際は、上記の3点を意識しましょう。

弊社クオーツでは、ただの成果物ではなく、マーケティングの観点を取り入れた「数字に繋がるデザイン」を提供しております。

ぜひ、この記事を読んで「正しいペルソナ設定」と「説得力のあるシナリオ」を意識したストーリーボードを作成してみてください。

ビジネスの課題を解決したい方はお気軽にご相談ください。

クオーツは、デザインの力を最大限活用しながら、課題の解決と成長の加速に貢献します。クリエイティブ・マーケティング・テクノロジーの視点から事業開発、体験の設計、システム設計などを、一貫した体制でサポートしています。

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