目次
顧客管理とは、ただ単にお客さまとのやり取りを記録するだけでなく、そのデータを利用してお客さまを共通のニーズや特性に基づいてグループ分けし、それぞれのグループに合わせたアプローチを取ることです。お客さまのニーズが多様化している現在、ストアの売り上げを向上させるには、顧客管理を通じて戦略を立てることが必要です。
「特定のお客さまにメルマガを送付したい...」
「お客さまの特徴に合わせて広告戦略を立てたい!」
そんなあなたに、この記事では、Shopifyで顧客管理を行うメリットやセグメント機能、顧客管理をサポートするアプリについて紹介します。ぜひ、この記事を読んでセグメントを作成してみて下さい。
顧客管理には3つのメリットがある!
売上の安定・拡大ができる
購入者の年齢や性別などの特徴を把握し、活用することで、お客さまの好みに合わせて商品やサービスを提供することができます。例えば、若年層が多ければ新しいトレンドに敏感な商品を開発し、年齢が高い層にはクラシックな商品を提案するなど、好みに合わせた戦略を立てることができます。
これにより、売上を安定化し、新たな顧客を開拓することに繋がります。
マーケティング戦略の質が上がる
顧客管理で得た情報を活用することで、マーケティング戦略の質が向上します。
特定の年齢層や性別に効果的な広告媒体を選定し、ターゲットに合わせたキャンペーンを展開することで、売り上げの向上を目指すことができます。
例えば、若い顧客が多い場合はSNS広告を、年配層が多い場合はメールマーケティングを活用するなど、より効果的なプロモーションの実現が可能です。
効果的な情報発信ができる
既存のお客さまに対して、効果的に情報発信を行うことで、リピーターを増やすことが期待できます。
過去の購入履歴に基づいて個別にターゲットしたキャンペーンや特典を提供することで、リピート購入の可能性を高めることができます。これにより、定期的な売上を確保し、お客さまとの長期的な関係を築くことが期待できます。
顧客管理画面にはどんな情報が表示されるの?
画面左側の「顧客管理」メニューは、ストアに登録された全ての顧客の一覧を提供します。この一覧では、お客さまの名前、電話番号、メールアドレス、住所、および購入履歴などが表示されます。
顧客管理画面では、新しいお客さまがストアで注文を行うたびに、そのお客さまの名前や詳細情報がリストに追加されます。新しいお客様がストアで注文すると、その名前と情報は自動的にお客様リストに追加されます。お客様のプロフィールは、お客様が以下のいずれかのアクションを起こした際に作成されます。
- メーリングリストまたはお客様アカウントにサインアップする
- 注文を行う
- 注文を開始した後、チェックアウト離脱になる
また、電話で注文した場合など、必要に応じてお客様を手動でストアに追加することもできます。
管理画面からは、お客様に個別にメールメッセージを送信したり、お客様セグメントを利用してディスカウントやメールメッセージを特定のお客様グループに送信することができます。
顧客情報を検索する
Shopifyの顧客管理画面では、検索機能を利用することで特定の条件に合致するお客さまを素早く見つけることができます。名前だけでなく、電話番号やメールアドレスなど、様々な条件で情報を検索することができます。
例えば、お客さまから「注文の内容を変更してほしい」という問い合わせがあった場合、顧客管理画面でお客さまの情報を検索し、注文のキャンセルや商品の追加を行うことができます。
顧客セグメントを作成する
顧客セグメント化は、異なる属性や購入履歴に基づいてお客さまをグループに分類する方法です。新規顧客、リピーター、購入履歴などに基づいてセグメントを作成し、それに応じて異なるアプローチやマーケティング戦略を適用できます。
セグメントを作成する際、顧客管理→セグメントの順でクリックし、画面左上の「セグメントを作成」をクリックします。
すると、セグメントの作成方法を「絞り込み」か「テンプレート」から選ぶことができます。
よく使用されるのは「絞り込み」で、注文数や都道府県、設定したタグなど、様々な条件を組み合わせてお客さまを絞り込むことができます。
「テンプレート」は、予めShopify側が用意しているテンプレートのことです。
カスタマイズが可能なので、このテンプレートを利用してオリジナルなテンプレートを作成することができます。
顧客セグメントでメルマガを送付する
では、実際に顧客セグメントを活用したメールマーケティングの方法について解説します。セグメント化することによって、お客様がより関心を持ちやすい情報を提供することができます。
まず、メルマガを送付したい対象のセグメントを選択し、画面左上の「セグメントを使用」をクリックします。
「Email」をクリックします。この画面で「ディスカウント」を選択すると、対象のお客さまにクーポンを送付することができます。
様々なテンプレートがあるので、目的に沿ったものを選択し、対象のお客さまに送付します。以前送付したメールの再利用も可能です。
Shopifyの顧客管理におすすめのアプリ3選!
Shopify Flow オススメ!
このアプリを利用することで、様々なタスクを自動化することができます。例えば、お客さまへのタグ付けを自動化することができます。顧客管理以外にも、以下のようなオートメーションが存在します。
在庫管理:在庫切れの商品を非公開にして、マーケティングチームが広告を停止できるようSlackやメールでメッセージを送信
不正注文防止:5,000ドルを超す注文があった場合、これはストアにとって一般的な金額ではないため、フルフィルメントする前に確認メールを送信
商品レビュー:ネガティブなレビューが投稿された場合、自動的にカスタマーサポートチケットを作成し、Slackでメッセージを送信
ロイヤリティ:2度目の購入を行ったお客様に、ポイントを付与し、お礼のSMSを送信
EasyTagging
Easy Taggingは特定の条件に基づいて注文管理、商品管理、顧客管理に自動的にタグを追加できるアプリです。Shopifyストアでの注文、商品、顧客情報に対して細かな条件を指定し、それに基づいて自動的にタグを付与することが可能です。具体的な条件に合致するデータに対して一括でタグを付けたり、詳細な分析ができるなど、ショップの管理作業を効率的にサポートします。
Easy Taggingを使用することで、特定の条件に該当するデータを効果的にグループ化し、それに基づいてセグメンテーションやマーケティング活動を行うことが可能です。自動化されたタグ付けにより、ショップオーナーは顧客とのコミュニケーションを向上させ、戦略的な経営を行うことができます。
Re:lation
Re:lationは、複数の問い合わせ窓口を「一元管理」できるアプリです。初めて利用するユーザーでも使いこなしやすい操作性から、グッドデザイン賞を受賞しています。直感的でわかりやすいインターフェースを備え、迅速な導入とスムーズな操作を可能にしています。
Re:lationはShopifyよりも細かい分析が可能です。具体的には、「対応件数」や「対応時間」などの細かいデータを分析し、ビジネスの効率性や顧客対応の品質を向上させるのに役立ちます。
Shopifyはシンプルですが、使える機能がたくさんあります。
アプリの導入を検討する前に、ぜひShopifyの顧客管理画面で「できること」を確かめたうえでアプリを導入することをオススメします。
まとめ
この記事では、Shopifyの顧客管理画面でセグメント化、メルマガ送付を行う方法や、顧客管理をサポートするアプリについて紹介しました。
そもそも顧客管理には、売り上げやマーケティング、リピーターの観点から3つのメリットがあり、お客さまの情報を分析することで、効果的な戦略を立てることができます。
Shopifyの顧客管理画面では、お客さまを検索する機能や、特徴をタグ付けすることができ、顧客管理画面でメモを残すことも可能です。また、Shopifyの標準機能で、グループに分類したお客さまのセグメントを作成し、対象の方にメルマガやクーポンを送付することもできます。
手動でのタグ付けや管理が難しい場合は、顧客管理をサポートするアプリを活用することをオススメします。Shopifyはシンプルですが、利用できる機能がたくさんあるので、アプリの導入を検討する前に使える機能を確認しておくことをオススメします。
ぜひ、この記事を読んでセグメントを作成してみてください。
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